「膝に水が溜まる」とは?原因・仕組み・まず知ってほしいこと

✅ 「膝に水がたまってるって言われた…」

それは体からの「これ以上負担をかけないで!」というサインです。

整骨院でもよく相談を受ける「膝の水腫(すいしゅ)」は、**炎症や損傷を抑えるために体が出す“自然な反応”**です。
まずは、その仕組みからわかりやすく解説します。


🔍 水が溜まる=悪いこと?

結論から言うと、「水が溜まる=悪いこと」ではありません
膝関節やその周囲の組織が損傷・炎症を起こした際、
体は「炎症を鎮めよう」「衝撃を和らげよう」とするために、水(関節液)を一時的に分泌します。

これを「水が溜まる」と表現するのです。


🔬 原因は「膝」だけじゃない?

水腫の原因は「膝に直接的なケガがあった」というケースもありますが、
実はそれ以上に多いのが、他の部位のゆがみや負担が“膝に集まって”水が出るパターンです。

✔ たとえばこんなケース:

  • 腰のゆがみ:骨盤が傾いて片脚に過剰な負担がかかる
  • 足首の崩れ:土台が不安定で膝にねじれストレスが集中
  • 猫背・姿勢不良:重心が前にズレて膝で支える状態が続く

🩻 鑑別は「触診」でわかる

臨床的には、触診(手での確認)だけでも水が溜まっているかどうかの鑑別は可能です。
膝蓋骨(ひざのお皿)の上下左右を押したときに「ぷにゅ」っとした感触があれば、
そこに水がたまっている可能性が高いです。


❓ 水は抜くべき?抜かなくてもいい?

整形外科では「水抜き」を勧められることもありますが、
原因の改善なしに水だけ抜いても、再発するケースが非常に多いです。
むしろ「なぜ水が溜まる状態になったか?」を探ることが、根本改善の第一歩です。


📝 まとめ

  • 膝に水が溜まるのは、損傷や炎症を抑えるための生理的反応
  • 「膝に負担がかかる構造」になっていることが問題
  • 整骨院では触診での鑑別と、膝に負担をかける原因(腰・足首・姿勢など)を特定することが重要