【腱鞘炎で手が使えない⁉】日常でよくある原因とその対策法
◆腱鞘炎って、なぜこんなに増えている?
近年、腱鞘炎の相談がとても増えています。
その理由として…
- スマホやPCの使用時間が長い
- 家事や育児で手を酷使
- 重たいものを持ち続ける仕事
- 姿勢が悪く、腕に負担がかかりやすい体になっている
このように、腱鞘炎は「日常生活の中のクセ」から生まれやすいのです。
◆ケース①:赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎に
産後のママさんに特に多いのが、「抱っこ腱鞘炎」。
赤ちゃんの頭を支える手首や親指に、常にねじれと圧力がかかることで発症します。
さらに、出産後はホルモンバランスの影響で関節がゆるみやすいため、炎症が起こりやすい状態になっています。
◆ケース②:パソコン作業が多いデスクワーカーの腱鞘炎
キーボード操作やマウス操作の繰り返しにより、
- 前腕の筋肉(特に伸筋群)が慢性的に緊張
- 手首の関節が微妙にねじれる
- 肘~肩~首にも緊張が波及
結果として、「腱鞘炎がなかなか改善しないループ」に。
当院では、こうした方に対して肩の可動域や首の緊張も同時に評価します。
◆ケース③:料理や掃除など家事による“地味な反復”が原因
実は、包丁で切る・掃除機をかける・重い鍋を持つなども腱鞘炎の原因に。
多くの方が「これくらいで痛くなるなんて…」と驚かれますが、手首の反復ストレスが積み重なった結果です。
特に、「利き手ばかり使う」という偏った使い方が、腱鞘炎の温床になります。
◆腱鞘炎が悪化するとどうなる?
- 指が引っかかる「ばね指」に進行
- 手首の可動域が狭まり、家事や仕事が難しくなる
- 安静にしても再発を繰り返す
「ただの手首の痛み」と軽く見ていると、後々、慢性化してしまいます。
◆当院での腱鞘炎アプローチ
🔍 局所だけでなく全身を評価します
- 手首・肘・肩の可動域検査
- 骨盤・背骨のバランス評価
- 前腕の筋肉の緊張チェック
- 利き手の使いすぎの偏り分析
🛠 手技+調整で痛みの原因にアプローチ
- 手首のねじれをリセット
- 肩の位置を正しく整える
- 腕の緊張をゆるめ、全体の連動をスムーズに
📘 セルフケア指導も丁寧に
- 肩甲骨の動きを良くするストレッチ
- 指~前腕の負担を減らすほぐし方
- 姿勢を見直すワンポイントアドバイス
◆まとめ:腱鞘炎=手首のトラブルとは限らない!
腱鞘炎は「体の使い方のクセ」と「姿勢の崩れ」が重なって起こるケースがほとんど。
そのため、手首だけを施術しても根本改善にはつながりません。
どんな使い方をしていて、どこに負担がかかっているのか。
その全体像をしっかり診ることが、改善の第一歩です。