「膝の水を抜くべき?」その前に知っておくべき“本当の原因”とは
🧊「膝に水が溜まっているから抜きましょう」…ちょっと待って!
整形外科でよくある対応が「水を注射で抜くこと」。
もちろん、強い腫れや痛みがあって生活に支障が出ているとき、
一時的に抜くという選択は必要な場合もあります。
しかし、水を抜くこと自体は根本治療ではありません。
❗大事なのは「なぜそこに水が溜まったのか?」
膝に水が溜まる=体が「炎症を鎮めよう」として働いている証拠です。
その“火事”を起こしている原因が何なのかを探らなければ、
水を抜いても、またすぐに水がたまるという悪循環に陥ってしまいます。
💡 よくある「原因のパターン別」ケース紹介
【ケース1】腰からくる負担による水腫
- 症状:歩き始めや階段で膝が痛い。片側だけ水がたまる。
- 検査結果:レントゲンでは「異常なし」。
- 実際は?:腰が反っていて片足荷重が強く、膝に常時ストレスがかかっていた。
→ 腰のバランスと体幹の再教育で改善、水の再発なし。
【ケース2】足首のゆがみによる膝ストレス
- 症状:運動後に腫れる。歩くと内側がズキズキする。
- 原因:足首が内側に倒れており、歩くたびに膝がねじれていた。
→ 足底の調整+足首の安定化で膝の水腫が軽減。
【ケース3】猫背+下半身の筋力不足による水腫
- 症状:長時間立っていると痛み。夜間にうずくことも。
- 実際:猫背で体重が前方に流れ、常に膝関節に圧縮ストレス。さらに、太ももやお尻の筋力が低下していた。
→ 姿勢改善+下半身トレーニング指導で水の再発がなくなる。
🧪 経験的に分かること:水が溜まる膝には「理由」がある
私たちが現場で診てきた水腫の方々は、必ずどこかに“負担の原因”がありました。
それは膝ではないかもしれません。腰・足首・背骨・筋力低下・靴…
それらが複雑に絡み合って、「膝に負担が集中してしまった結果」として水が出ているのです。
📝 まとめ
- 水を抜くかどうかは症状次第。ただし再発を防ぐには「原因特定」が絶対条件。
- 膝だけを見るのではなく、全身から負担の出所を探ることが根本改善のカギ
- 整骨院では触診+姿勢・動作の分析で、根本的なバランス調整を行うことが可能